さよなら絶望先生(第一九集)感想
久米田康治作、『さよなら絶望先生』。2012年に完結した作品ですが、いまだとマガポケで全話を読み返すことができます(2020年4月30日まで)。
2日間で全部読んじゃいました(笑)。
新型インフルエンザネタといえば、第一九集収録の183話「閉門ノススメ」です。冒頭ぼーっとしている日塔奈美からはじまりますが、これは感染が流行して外出禁止令が出されたためです。
注目してしまうのは「特需 特需」と言ってマスク作りする大草麻奈美!「これ、今週マガジンに載ってた話だよ」と言って『絶望先生』を知らない人に見せたら信じてしまいそうな内容です。いまもマスク特需なのは間違いない(笑)。
話の内容としては、木津千里が「きっちり」外出禁止令を守っているか監視している恐怖のもと、糸色倫はラーメンを食べたいために次々と隣家を買収してラーメン屋への道(?)をつくっていくというシンプルな話です。
実はこの話、『絶望先生』にしては珍しく、羅列ネタもなければ、「絶望した!」という決まり文句もありません。メインヒロインの風浦可符香(P.N.)も出てきません。これは少し珍しいのではないでしょうか。やっぱりインフルエンザ大流行で、久米田先生も少し余裕を失っていらっしゃったのかもしれません。
日本全体が未曾有の危機に直面し、次から次へとニュースが出てくるいまこそ、『絶望先生』で時事ネタを見たかったなあ。。。と思います。まだマガポケで2巻までしか読んでないですが、久米田先生最新作『かくしごと』もとっても面白そうですけどね!